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どっちを殺すか?

95歳のおじいさんと17歳の若者が同様に死にそうで輸血を必要としているとする。ここで輸血出来る量は1人分しかない。さぁあなたはどちらに輸血すべきだと思うでしょうか?ここでの選択は「どちらを生かすか」と同時に「どちらを殺すか」という問いでもある。(例外的に「両方殺す」という答えがあるかもしれないけどそれは無視)

感覚的なもので恐縮だが、多くの人が17歳の若者を救う選択をするのではないかと思う。そしてこれは「95歳の老人を殺す」選択を(「殺す」事に関しては無意識かもしれないが)していることになる。

さて、今度は95歳の老人の代わりに「17歳の知的障害者」をその対象とした場合どうかを考えてみる。障碍児の父である私からすると納得出来ないものではあるけれどもやはり多くの人は95歳の老人と同じ選択をするのではないかと予想出来る。良い悪いは別としてこれは十分予想されることだ。「しかたない」と言うひとは決して少なくないはずだ。彼らが「しかたない」と思う理由もいくらでも想像出来る。(ただ、この手の例は知的障碍者だけではない。ホームレスは?犯罪者は?在日外国人は?もっとあるかも知れない)

そしてこの「命の重さ議論」は障碍者の間でも十分に発生する可能性がある。重度と軽度、知的障碍と身体障碍等々。同じ人間なのにね。

自分も含め多くの障碍者の両親は、子供の障害児であるがゆえの不幸を「しかたがない」と思ってしまう部分がゼロではないのではないかと思う。「どちらを生かすか?」の例でも無理矢理「しかたがない」と諦める親もいるかもしれないし、自分はそういう人を責めるほど立派な人間でもない。

だから自分は誓う。自分の子供は障碍による全ての不幸や差別に対して絶対に納得しない。「しかたない」などと決して思わない。優秀なスポーツ選手や芸能人、学者や政治家と同じ人間であり、自分の子供がその障碍のために幸福になる権利を侵害されることを認めない。少なくとも今、自分の子供を心から愛し、守ることが出来るのは私たちしかいないのだから。

「誰かに心から愛されている」といのは幸せの十分条件だと思う。だから愛されていない人はお金持ちだろうが社会的地位が高かろうが不幸なのだ。自分は死ぬまで子供の事を愛していく。それは健常者の親と何も変わらない行為だよね。


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